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はとはなのいえ

母屋の庭に増築することはできるの!? 美しい木架構の下に好きを集めた、分棟スタイルの二世帯住宅。

敷地は東西に長く、西側前面道路から順に鉄骨造平屋建て車庫、祖父母が暮らす木造平屋建て住宅と建築物が並んで建っており、その奥で庭として使われていたところに既存木造平屋に繋ぐ形で孫家族のための新たなスペースを増築することが求められました。敷地南側には隣家が境界ギリギリに建てられている状況で、東側も細い農業用水路を挟むものの建材倉庫が近接していて閉塞感がありました。その一方、敷地北側は県道沿いの飲食店駐車場となっていたため、プライバシーを確保しながらどのように外部へ開くのか、世代をスキップした二世帯間の交流をどのように図るのかが大きなテーマとなりました。
そこで既存部と増築部の間に彩光、通風、世帯間緩衝のための庭をつくり、それをコの字型に囲むようにサンルームで繋ぐ計画としました。サンルームは北側飲食店駐車場からの視線を遮る役目も兼ねているためプライバシーを守ることができます。既存部をこれまで通り祖父母のスペース、増築部分を孫家族のスペースと明確にゾーニングしながらも、日常的に二世帯間のコミュニケーションを誘発させるために、孫世帯のサーバンストスペースを全て増築部分でまかなうのではなく、ライフスタイル上、入浴時間がずれている浴室を共用することを提案しました。また、将来的に既存木造平屋建て住宅の個室を孫夫婦が使用することを視野に増築する床面積を最小限に留めています。
さらに、「大きな吹抜けの中に薪ストーブを置きたい」、「スキップフロアをつくって上を読書スペース、下をおもちゃスペースにしたい」という要望に対して、サーブドスペースを無柱空間にすることで応えています。屋根に木造トラス構造を採用して構造美を魅せる大きな吹抜け空間をつくり、階段踊場を拡張する形でスキップフロアを設けて上下に読書スペースとおもちゃスペースを振り分けました。光に敏感な奥様のために、吹抜け南側に深い庇空間をつくり、ハイサイドライトを設けることで、やわらい光が空間全体に広がるようにしています。

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